こんにちは。

鳥取市・倉吉市を中心に、新築注文住宅・リフォーム・不動産事業を手掛けている

福山建築　工務部の大羽です。

先週日曜日、Eテレ日曜美術館で建築家内藤廣さんの特集が再放送されていました。

昨年秋ごろの番組なのですが、ちょうど島根県益田市島根県芸術文化センター「グラントワ」で内藤廣さんの特別展「Built とUnbuilt」が開催されるタイミングで放送されていました。

倉吉から益田市は同じ山陰でもかなり遠いんですが、これは行くしかないなと思い、昨年11月ごろ、特別展を見に行きました。(現在は終了してます)

車で9号線と自動車専用道路をつなぎながら、5時間半くらいかかりました。

山陰といっても島根県の西方はあまり行く機会も少ないので景色を楽しみながらなかなか良いドライブでした。

建築家内藤廣さんは、海の博物館など有名な作品は多くありますが、個人的には「とらや工房」の建物は好きな建築です。

🔗とらや工房の施設案内 | とらや工房 (toraya-kobo.jp)

現在は多摩美術大学の学長であり、渋谷駅周辺都市計画の中心として活躍されています。

島根県益田市の島根県芸術文化センター「グラントワ」は2005年の内藤廣さんの代表的な建築。

島根県石見地方の伝統産業の赤茶色の石州瓦を屋根、外壁に使用している建物として有名です。

大きく開放された中庭には空が映る1面の水面。

その中庭に面した回廊で各展示室を巡り、美術館ロビーの吹き抜けた高いアーチ状の天井、大ホールのRC折板構造といわれるコンクリートの打放しのダイナミックな空間に遭遇します。

特別展はタイトルのようにBuiltとUnbuiltの作品として、内藤廣さんのこれまでに設計してきた建築、実際に「建てられたもの」だけでなく、学生時代の作品やコンペ作品などの「建てられてないもの」の図面や模型、プレゼン資料、メモなども展示してあり、大変興味深いものでした。

各作品には、論理や現実・堅実を象徴する「青鬼」と、情熱・夢想・逸脱を象徴する「赤鬼」というキャラクターを用いて、設計者としての構想設計段階での思いや葛藤が表現されていて、設計での心情を思い知ることができるという、大変面白い展示でした。

これだけ多くの図面や模型を間近に見ることができる機会も少なく、とても有意義な時間、展示会でした。

現在手掛けている渋谷駅周辺の再開発も、どのような都市空間ができるか楽しみです。
　

以上工務の大羽でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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