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家づくりで重要な「耐震」の考え方

2023/2/18

家づくりで重要な「耐震」の考え方

こんにちは。

鳥取市・倉吉市を中心に、新築注文住宅・リフォーム・不動産事業を手掛けている

福山建築 営業部の佐野です。

先日の自身のブログでは、住宅での断水に備えた家庭用大容量貯水タンク『マルチアクア』を実際に使用した時の話を書きましたが、今回は住宅の地震への備えについて書こうと思います。

日本は世界の中でも地震が多い国といわれていますが、なんと、地球上で発生する大地震の約20%が日本で起きているそうです…!

実際に私たちの住んでいる鳥取県でも、2016年10月に最大震度6弱を記録した鳥取県中部地震がありました。

倉吉市、湯梨浜町、北栄町などでも震度6弱の揺れを観測したことは、今でも鮮明に覚えています。

地震発生当時、僕は翌日から完成見学会を開催する予定だった新築住宅でいそいそと準備をしていた時でした。

突如として響き渡る轟音。

直後に感じた大きな揺れ。

ダンプの荷台に乗って荷下ろしをしていた僕は、ダンプに乗っていたせいか分かりませんが、あまりの揺れに驚きました。

翌日からの完成見学会は中止し、僕がこれまでに担当させて頂いたお客様の状況確認。

また、社員総出でブルーシートとはしごを軽トラに載せて災害復旧作業を行った記憶があります。

幸いにも、この地震での人的被害は少なかったようですが、住宅の被害は全壊18棟、半壊312棟など、合わせて約1万5千棟の被害があったようです。

実は先日、休暇を取り家族で淡路島に行った際、子供の学びになればと思い、「野嶋断層保存館」に行ってきました。

阪神淡路大震災で国道43号線が倒壊した様子の再現模型や震災当時の写真パネル、地震により出現した野嶋断層がそのまま保存、展示されていました。

阪神淡路大震災では人的被害も大きく、住宅の被害についても全壊約10万5千棟、半壊約14万4000棟にのぼるといわれており、極めて深刻な被害をもたらしたといわれています。

子供たちもあまりの迫力に圧倒されていました。

また、野嶋断層保存館には、震度7に耐えた「メモリアルハウス」という鉄筋コンクリート造の住宅が展示されています。

この建物は1981年以前に建てられたようですが、通常の2倍以上のコンクリートを使用していたことや地盤が良かった等の要因が重なり、震度7の地震にも耐えたといわれています。

ここで、少し質問です。

みなさんは、「耐震等級」という言葉を聞いたことがありますか?

住宅の購入を検討されている方は一度は耳にしたことがあるかもしれませんが、「耐震等級」とは、地震に対する建物の強さを表した指標です。

耐震等級は、地震に対する強さによって3つの区分に分けられています。

*****

★耐震等級1★

建築基準法で定められている、最低限の耐震性能。

震度6〜7の地震に対して1度は耐えられる強さだが、その後大規模修繕などが必要になる可能性もある。

★耐震等級2★

耐震等級1の1.25倍の耐震性があるとされており、災害時の避難場所に利用される学校や、人々の命を守る病院などに求められている性能。

震度6〜7の地震に対しても耐えられる強さがあり、その後一部の修繕を行うことで住める可能性が高い。

★耐震等級3★

耐震等級1の1.5倍の耐震性があるとされており、災害時の救護活動などの拠点となる消防署・警察署などはこのレベルを満たしている。

震度6〜7の地震に対しても耐えられる強さがあり、その後も軽微な修繕を行うだけで住めるといわれており、高い耐震性を備えているのが特徴。

*****

震度7に耐えた「メモリアルハウス」は、耐震性が高かったため、揺れの大きかった阪神淡路大震災でも耐えられたのだと推測されますね。

また、この耐震等級の計算方法には2種類あり、「壁量計算」と「許容応力度計算」というものがあります。

壁量計算とは間取りの縦軸・横軸で耐力壁の量が十分なのかどうかをチェックするだけの簡易的なものです。

一方で、許容応力度計算とは、ただ耐力壁が十分なのかを考えるのではなく、荷重のかかり方や建物のゆがみ・バランスなどまで計算し、地震によって柱や梁などが十分に耐えられるかどうかを詳細に検討しているものです。

よって、許容応力度計算の方が信頼できる計算方法です。

さらに言うと、許容応力度計算にもさらに2種類の解析方法があり、「二次元解析」と「三次元立体解析」の2つに大別されます。

三次元立体解析は、地震の際に木造住宅が実際にどのように変形し、揺れの際にどこに影響を及ぼすのか、まで解析する、より詳細な解析方法になります。

よって、福山建築では、「三次元立体解析の耐震等級3」を標準にしています。

そうすることで、お客様が本当の意味で安心して暮らせる住まいを提供できると思っています。

いつ何回発生するか分からない想定外の大地震まで想定した家づくりをすることで、大切な家族と家を守り続けられると、そう感じています。

いろいろと書きましたが、自分自身、住宅業界に身を置く人間として、子供たちに地震の恐ろしさと福山建築が提供している地震に強い家について話せるいい機会にもなりました。

以上、営業部の佐野でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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