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地震に強い家づくりとは?耐震性能を高めるポイントとメリットを解説

2026/2/11

地震に強い家づくりとは?耐震性能を高めるポイントとメリットを解説

日本は地震が多い国であり、家づくりにおいては、万が一の災害に備えることが非常に重要です。
住む人の安全を守り、安心して暮らせる家を建てるためには、建物の構造や性能についてしっかり理解しておく必要があります。
地震への備えを怠らず、堅牢で信頼できる住まいを選ぶことが、将来にわたる安心へと繋がっていくでしょう。

そこで今回は、地震に強い家づくりと耐震性能についてご紹介します。


地震に強い家づくりとは?


耐震等級の基本

建物の耐震性能を示す指標として広く用いられているのが「耐震等級」です。
これは、地震に対する構造躯体の倒壊や損傷のしにくさを3段階で評価するもので、2000年に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」に基づいています。

耐震等級1は、建築基準法で定められた最低限の耐震性能を満たすレベルです。
数百年に一度程度発生する大規模な地震(震度6強~7程度)が起きても倒壊・崩壊しないことが基準ですが、一定の損傷を受けることは許容されています。

耐震等級2は、耐震等級1の1.25倍の地震力に耐えられる性能です。
長期優良住宅の認定基準にもなっており、学校などの公共施設でも推奨されるレベルです。

そして、耐震等級3は、耐震等級1の1.5倍の地震力に耐えられる、最も高いレベルの耐震性能です。
大きな地震を受けた後もダメージが少なく、住み続けられる可能性が高いため、より高い安全性が期待できます。


地震への備え方

家づくりにおける地震への備えは、単に基準を満たすだけでなく、将来起こりうる様々なリスクを想定して行うことが大切です。
近年の地震の頻度や規模を考慮すると、建築基準法で定められた最低限の耐震性能(耐震等級1)だけでは、万が一の際に甚大な被害を受ける可能性も否定できません。

そのため、建物の構造や工法、地盤や基礎といった目に見えにくい部分まで、総合的に耐震性能を高める検討が求められます。
また、地震の揺れそのものを軽減する制震構造や、揺れを建物に伝えにくくする免震構造といった、耐震性以外の対策も、より高い安心感をもたらす選択肢となり得ます。


家づくりの耐震性能をどう高める?

地震に強い家を建てるためには、建物の構造や工法、そして建物を支える地盤や基礎について、より深く理解し、適切な対策を講じることが不可欠です。
ここでは、具体的にどのような要素が耐震性能に影響を与えるのかを見ていきましょう。


構造や工法による違い

家の構造や工法は、地震への強さに大きく影響します。
日本の住宅で最も多い木造軸組工法は、柱と梁を組み合わせる伝統的な工法で、間取りの自由度が高いのが特徴です。
一方、木造壁式工法(2×4工法)は、面で建物を支えるため耐震性に優れています。

鉄骨造は、軽量鉄骨と重量鉄骨に分けられ、一般的に耐震性は高いですが、熱やサビに弱いといった特性もあります。
鉄筋コンクリート(RC)造は、倒壊しにくいというメリットがありますが、建物自体が重くなるため地盤への影響や、開口部の制限、コスト面での考慮が必要です。

近年では、木造住宅の耐震性も大幅に向上しており、工法ごとの特性を理解した上で、最適な選択をすることが重要です。


地盤基礎壁の役割

建物を支える土台となる地盤と基礎、そして建物を構成する壁は、地震の力を受け止める上で極めて重要な役割を果たします。

地盤の状況によっては、柱状改良工法や表層改良工法、鋼管杭工法などの「地盤改良」を行うことで、建物をしっかりと支えられるように補強する必要があります。

基礎には、建物の壁の位置に沿って立ち上がりを設ける「布基礎」と、床一面を一体化させる「ベタ基礎」があります。
一般的に、面で荷重を分散できるベタ基礎の方が耐震性に優れているとされます。

建物の強度を高める「耐力壁」も不可欠です。
柱と柱の間に筋交いや構造用合板を配置することで、地震による柱の変形や倒壊を防ぎます。
耐力壁の量だけでなく、建物のバランスを考慮した配置が重要となります。

また、2025年4月からは省エネ基準適合が義務化され、建物の重量が増加する傾向にあるため、これまで以上に高耐震化の重要性が増しています。


耐震等級のメリット

耐震等級を高めることは、地震への備えというだけでなく、様々なメリットをもたらします。
ここでは、具体的なメリットについて見ていきましょう。


地震保険との関連

耐震等級が高い家は、地震保険の保険料割引が適用される場合があります。
例えば、耐震等級1では10%の割引、耐震等級2では30%、そして耐震等級3では50%といった割引率が設定されています。
これは、建物の被害リスクが軽減されるため、保険会社がリスクに応じて保険料を調整するものです。
地震保険は単体で加入できないため、火災保険とセットで加入する際に、この割引は家計の負担を軽減する上で大きなメリットとなります。


将来の安心感

地震保険の割引はもちろんですが、耐震等級が高いことによる最大のメリットは、将来にわたる安心感です。
震度6強~7クラスの地震が発生した場合でも、耐震等級3の住宅であれば、倒壊や損傷を最小限に抑え、場合によってはそのまま住み続けられる可能性が高まります。
これは、万が一の災害時だけでなく、その後の生活再建においても、経済的・精神的な負担を大きく軽減することに繋がります。

また、建物の維持・管理を適切に行うことで、長期間にわたりその耐震性能を保つことができ、家族の安全を長く守り続けることができるのです。
頻発する地震や、将来予測される大規模地震への備えとして、高い耐震性能を持つ家は、かけがえのない財産とも言えるでしょう。


まとめ

地震が多い日本において、家づくりにおける耐震性能の確保は、家族の命と財産を守るための最重要課題です。
耐震等級は、建物の地震に対する強さを示す客観的な指標であり、等級1から3まで段階があります。
特に耐震等級3は、大規模地震後も住み続けられる可能性を高める最高ランクの性能です。

建物の構造や工法、地盤、基礎といった要素も耐震性に大きく影響するため、総合的な検討が不可欠です。
さらに、耐震等級が高い家は地震保険料の割引が受けられるだけでなく、何よりも将来にわたる安心感という大きなメリットをもたらします。
後悔のない家づくりをするためには、耐震性についてしっかりと理解し、専門家と相談しながら、ご家族にとって最適な選択をすることが大切です。

当社は、家族が安心して健康で快適に暮らせる家づくりやお客様に「家を建ててよかった」という生涯後悔しない家づくりを行っています。
家づくりをお考えの方は、ぜひ当社までご相談ください。

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